きれいになりたい友人を追うドキュメンタリー

きれいになるためにダイエットに取り組む友人を日々追っていく

【17day】ラブストーリーは突然に②

本日について

 

■データ
身長 157センチ
目標 51.0キロ

 

■本日の体重
体重 56.6キロ
前日比 +0.4キロ

 

■本日の食事
朝 ごはん、魚
昼 ケンタッキーのツイスター
晩 和風カレー

 

街なかの駐車場に車を停め、出発しようとしたところ

駐車券がなかったために、5000円支払うという散々な日だったらしい。

友人よ、大丈夫だ。

私は街なかの駐車場で9750円支払ったことがある。

料金に上限があると勘違いしていたからだ。

手持ちがなかったのでコンビニへお金を下ろしに行った。

しかし、お金を入れようとしたところ、

1万円札が受け入れてもらえず、

お金を崩しにもう一度コンビニへ行った。

戻ったら料金が300円上がっていたぞ、友人よ。

 

がんばれ、あと-5.6キロ。

 

ラブストーリーは突然に

 

友達に自慢できる彼氏がほしいと思っていた。

 

容姿にそれほどこだわりはなかったが、

おしゃれであることは絶対条件だった。

二人でおしゃれをして街を歩く。

想像しただけでもわくわくする。

 

これまでなかなか好きな人に出会えない日々を送っていた。

奥田民生を超えるものはなかなか現れない。

 

そんな中、突然私の日常に現れた、5歳年上の料理人。

告白はされていない。

だが、私を好きな事は、

周りからのタレコミと本人の振る舞いによって、明白である。

悪い気はしない。

むしろ心はうれしいみたいだ。

慎重に自分の気持ちを確かめてみる。

 

本当にいい人だ。

顔もかわいらしい。

笑いのツボもずれていない。

そして料理人としての才能がある。

 

ただ。

ただ・・・。

服のセンスが基準値を超えていないのだ。

二人で街を闊歩する、あの夢が叶えられない。

この基準だけは譲れない。

ずっと思い描いていた夢だから。

 

二人はあと一歩で恋人になれる。

手の届くすぐそこに彼はいる。

しかしあと一歩のGOサインが下りない。

私の中の命令系統最高司令部から、

どうしても許可が下りないのだ。

 

彼とはよく遊んだ。

正確に言うと、彼と二人きりではなく、

お店の仲間も含めた複数の人たちと遊びに行った。

居酒屋に行ったり、

カラオケに行ったり、

ドライブに行ったりもした。

 

いつもの仲間たちで鍋パーティーをしよう、ということになった。

会場は彼の部屋だ。

彼がひとり暮らしをしている1DKの部屋である。

そこでとてつもない衝撃を受ける。

 

置いてあるテーブル、

ベットカバー、クッション、家具、

どれも好きじゃない。

どれも好きなセンスじゃない。

 

そしてカーテンレールには、

カーテンレールの左から右までいっぱいに

「ちょうちん」が飾ってあった。

ご当地のちょうちんだ。

ご当地の地名が入った10以上のちょうちんがそこにあった。

 

ショックだった。

 

いや、ショックだなんて逆にちょうちんに申し訳ない。

そして心を込めてちょうちんを制作している企業に申し訳ない。

ちょうちん自体が悪いのではない。

これが奥田民生の家ならば問題はないだろう。

だが、彼のちょうちんは受け入れることができなかった。

 

これまでの実績から、彼の「センス」という分野に対し、猜疑心を持っていた。

そしてついに、この「ちょうちん」を見た瞬間、

「グレー」から「クロ」に変わったのだ。

これで正式に、「センスがない男」、と認定され、

最高司令部からは、「恋人としての将来はなし」、

と判断が下されたのだった。

 

それからも日常は続く。

彼は相変わらず優しくて、仕事が丁寧だ。

そしてとても話しやすい。

心が穏やかでいられる。

そして何より、世界中の誰よりも私を大切にしてくれているようだ。

それは火を見るより明らかだった。

それはもう十分に伝わっていた。

 

でもだめなのだ・・・。

あの「ちょうちん」がある限り、だめなのだ。

「私の彼氏はカーテンレールいっぱいにちょうちんがあります。」と

友達に自慢できるものか。

友達に自慢できなきゃだめなのだ・・・。

 

彼は私のことが好きで、

彼には明言しないが、私も彼のことが好きで、

こんなあいまいな関係も悪くない。

この状態で良いと思っていた。

 

あの女が現れるまでは・・・。

 

ラブストーリーは突然に③へ続く・・・